前回は新中学1年生の英語の先取り学習についてのお話をしました。
英語の先取り学習については、こちらをご覧ください。
今回は数学と国語の先取り学習についてのお話です。数学は小学生のうちには習うことがなかったマイナスの概念を学ぶことになります。国語は読解でも漢字でもなく国文法の先取り学習です。国文法を制するものは大学受験を制す?
数学
↓中学入学までの間の学習予定
正負の数
文字式
方程式
方程式の文章題
なんといっても大事なのが、正負の数です。
小学生のうちには習うことがなかったマイナスの概念を学びます。
決して難しいことではありませんが、慣れないうちは戸惑う子が少なくありません。
結局は慣れなのですが、学校が始まってから慣れているようでは遅いのです。
学校の授業は進みます。
ようやく理解ができたとしても、授業は進んでいます。
ようやく追いついたころには、授業は次のこと、次の次のことをやっているかもしれません。
どんどん遅れていくことでしょう。
「マイナス」でつまづいて、学校の授業がその先に進んでいて次のこともわからなってしまう・・・そんなことにならないためにも、中学入学前に「マイナス」の計算を高速でできるレベルにまでもっていっておかないといけません。
また、マイナスの計算がうまくできないと、次の文字式の計算でもつまづくこと必至です。
文字式も注意を要するカテゴリーです。
初めのうちの文字式の計算は足し算や引き算で簡単なのですが、掛け算や割り算が出てきて徐々に高度になっていきます。文字式は問題が高度になってくるとなかなか厄介です。
高度な文字式の計算でつまづくようだと次の方程式でもつまづいてしまうでしょう。方程式は中学1年以降毎年学びます。中学2年生では連立方程式、3年生では2次方程式。高校生でも高次方程式などを学びます。
文字式の練習を中学入学前にやるか中学入学後にやるかで今後の数学の出来がかなり違ってくるといっても過言ではないでしょう。
正負の数が苦手だと・・・
文字式が苦手になり・・・
方程式も苦手になり・・・
方程式の文章題もできなくなり・・・
数学全般が苦手になってしまいます。
国語
国語の勉強といえば読解や漢字を思い浮かべる人が多いと思いますが、先取り学習するのは国文法です。
国文法の先取り学習は中学に入ってから役に立つのは当然ですが、それだけではありません。
勉強ができる生徒は国文法を理解しています。難関大学に合格する生徒は国文法を理解しています。
つまり、国文法を理解することは勉強ができるようになることや難関大学に合格することのひとつの条件なのです。
では、多くの生徒はなぜ国文を苦手とするのでしょうか。
その答えは、多くの生徒が国文法よりも数学や英語の勉強を優先するからです。
しかし、多くの生徒が国文法よりも数学や英語の勉強を優先してしまうことは仕方のないことなのです。
テストで国文法が出題される割合は決して多くないからです。
出題される割合が多くなければ、後回しにされがちです。それは仕方がないことかもしれません。
そうやって、国文法を後回しにしてしまう前に、先取り学習が基礎を固めてしまおうという考えです。
難関大学に進学する子は国文法を理解している。
しかし、中学生のうちには国文法の勉強をおろそかにしがち。
理由:数学や英語の勉強を優先するから。
そうなるのならば、中学入学前の時間的に余裕のあるときに、国文法をしっかり学びましょう。