中学生の英語力をみればその子が数年後どこの大学を受験するのかわかる

      2020/09/24

 

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「栴檀は双葉より芳し」なんていいますが、勉強ができる子はもともとできる子で、できない子が突然できるようになることは多くありません。これはどの教科にも言えることですが特に英語ではその傾向が強く見てとれます。

難関大学の入試は英語の問題が難しく、また配点が高くなっています。したがって、難関大学に合格するためには英語が得意かどうかがカギになります。

以上のことより、中学時点の英語力でその子が数年後に難関大学を受験できるような(英語の)レベルに達するかどうか判断することができます。

 

英語力を暗記のスピードで判断

 

英語力といってもいろいろありますが、英語の暗記のスピードで判断します。

具体的には、教科書レベルの英文の暗記の速さを3つにレベルに分けて考えます。

 

数回読めば1ページくらい簡単に覚えることができる子

努力すれば覚えることができる子

努力しても覚えることができない子



 

数回読めば1ページくらい簡単に覚えることができる子

 

英語が得意な中学生なら、教科書を数回読んだら・・・というか目を通すくらいで1ページくらい簡単に覚えることができます。

わたしもそうでしたし、指導の経験から見ても英語が得意な生徒は簡単に覚えることができます。

 

簡単に覚えることができる生徒は単純に暗記力が高いというだけではありません。

英文を読んで日本語でストーリーを覚えます。

そして、その日本語を英作文するという要領で教科書の英文を覚えます。

 

教科書を数回読んで覚えられる子は関関同立以上の難関大学を受験することができるくらいの英語力を数年後も保っている可能性が高いと言えます。

したがって、高校受験においては一般入試を視野に入れた志望校選択を推奨します。

 

努力すれば覚えることができる子

 

教科書を何回も読んだり英文を何度も書いたりしてようやく覚えることができる子は、簡単に覚えることができる子と比較すると英語力は劣ります。

この層は、指導の経験から産近甲龍以下の私大に進むケースがほとんどで、他の科目のレベルによっては関関同立に合格する場合もあります。

 

昨今、関関同立を含めて私大の多くは指定校推薦での合格者の割合が高くなっています。

したがって、大学受験においては一般入試に主眼を置くのではなく指定校推薦をメインに考え、それを狙える高校を選ぶのもよい選択です。

 


努力しても覚えることができない子

 

努力しても何をしても教科書レベルの文章すら覚えることができない生徒がいます。こういった子はまずローマ字を書くことができるかどうかをチェックしてください。

ローマ字を書くことができる

教科書レベルの英文すら覚えることができないがローマ字は書くことができる子は学習能力は高くはありませんが、大学進学が不可能なわけではありません。下位私大への指定校推薦を視野に入れた高校選択をすすめます。

ローマ字を書くことができない

ローマ字を書くことができない子は、

英語だけができないで他の科目はできる子英語を含めて全部できない子の2つに分けられます。

 

ローマ字は書けないが他の科目はできる

ローマ字を書くことができない子は英語もできません。ローマ字が書けない子は学習障害の一種でしょうが、そういった子のなかには英語以外の他の科目はできる子がいます。こういった生徒は英語はあきらめて他の科目に全力を注ぎ、指定校推薦での大学進学を目指しましょう。下記の番外編も参照してください。

 

英語も他の科目もできない。

ローマ字を書くことができず、また英語以外の他の科目もできない子は学習障害の疑いがあります。

 

 

【番外編】ローマ字が書けないけれど他の科目はできる子の中学受験

ローマ字(アルファベット含む)が書けるかどうかは小学生のうちに確認しておきたいです。ローマ字が書けない子は教えてもらっても練習しても書けるようにはなりません。学習障害の一種だと思いますが、下の記事を参照してください。(わたしのアメブロに遷移します)

 

ローマ字を書くことができない子は中学以降、英語でつまづきます。そうなると、高校受験で相当苦労しますし、大学受験でも同様です。そこで、ローマ字が書けない子で他の教科は問題なくできる子は中学受験で大学附属校に進学することをおすすめします。

 


中学時点での英語力で数年後の英語力を占う意義

 

中学時点での英語力で数年後の英語力を占う意義はなんでしょうか。

わたしは、その最大の意義は、高校選択にあると考えます。

指導の経験上、さまざまな大学受験生を指導してきました。

そのなかで英語のレベルが志望校のレベルに達していない子がたくさんいました。また、志望する大学によっては初めから指定校推薦を狙っていた方がコスパがよかったのに・・・と思うことがよくありました。

つまり、高校選択の際、誤った選択をしてしまったわけです。その子の英語のレベルにあった大学の受験方法を視野に入れた高校選択をしていれば、もっと容易に大学に行けたはずです。

 

もうひとつ意義があります。ムダなお金を使わなくて済むという意義です。

その子のレベルを把握し大学受験の方法を視野に入れていれば、能力がないのに大学受験のために塾に通わせたり家庭教師を雇う必要性はなく、高校内の評定値をできるだけ高く保つために必要な手を打つだけで済んだかもしれません。

 

 

 

 

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