立命館宇治中学校ICコースを目指す場合、A日程一般入試を中心に考えることが大切です。2026年度入試では、ICコースA日程一般・内申型の実質倍率は2.17倍、B日程一般は3.29倍となりました。この記事では、2026年度入試状況をもとに、ICコースA日程の見方、B日程を「保険」と考える危険性、そして内申型入試の10点加点制度を活用する重要性について、家庭教師の視点から整理します。
立命館宇治中学校ICコースの入試分析
立命館宇治中学校のICコースを考えるうえで、まず確認しておきたいのは、A日程一般入試の状況です。
立命館宇治中学校には複数の入試方式がありますが、ICコースを一般入試で受験する場合、中心になるのはA日程です。B日程も受験機会としては重要ですが、中学受験では一般的に後期日程ほど入りづらくなる傾向があります。そのため、立命館宇治中学校ICコースを第一志望として考える場合は、A日程で合格を取りにいく準備が基本になります。

2026年度のICコースを見ると、A日程一般・内申型は、受験者141名に対して合格者65名、実質倍率は2.17倍でした。合格最低点は、一般型が239点/400点です。
一方、B日程一般は、受験者296名に対して合格者90名、実質倍率は3.29倍でした。A日程と比べると、B日程の方が受験者数も多く、実質倍率も高くなっています。
ただし、この記事で特に重視したいのは、B日程の難しさそのものではありません。大切なのは、ICコースを目指す場合、A日程でどのように合格可能性を高めるかという点です。その意味で注目したいのが、内申型入試です。
ICコースA日程一般入試は、近年240点前後が一つの目安
ICコースA日程一般入試の合格最低点を見ると、近年はおおむね240点前後で推移しています。
2023年度は241点/400点、2024年度は264点/400点、2025年度は238点/400点、2026年度は239点/400点でした。
2024年度はやや高めでしたが、2025年度・2026年度はほぼ同じ水準です。したがって、ICコースA日程一般入試では、400点満点中240点前後、得点率で6割程度を確実に取る力が一つの目安になります。
もちろん、合格最低点は年度ごとの問題難度や受験者層によって変動します。そのため、「240点を取れば必ず大丈夫」という意味ではありません。しかし、近年の結果を見る限り、基礎から標準レベルの問題を大きく落とさず、4科目で安定して得点する力が求められているといえます。
内申型入試は積極的に検討したい制度
立命館宇治中学校ICコースを受験する場合、特に注目したいのが内申型入試です。
内申型入試は、推薦入試ではありません。事前に資格認定を受けたうえで、A日程の一般4科型と同じ試験を受験し、当日の試験得点合計に10点が加点される制度です。

この10点加点は、決して小さくありません。
2025年度のA日程一般入試の合格最低点は238点/400点、2026年度は239点/400点でした。この水準で考えると、10点加点は合格ライン付近の受験生にとって非常に大きな意味を持ちます。
たとえば、当日の得点が合格最低点にわずかに届かない場合でも、内申型の資格認定を受けていれば、10点加点によって合格に近づく可能性があります。もちろん、内申型の資格があれば合格できるという制度ではありませんが、A日程一般入試で合格を狙ううえでは、かなり実戦的な制度だといえます。
そのため、小学校の成績が安定している受験生は、内申型入試の資格認定を受けられる可能性があるかを早めに確認しておくべきです。
2026年度入試から、内申型入試の資格応募の扱いが変更
さらに重要なのは、2026年度入試から、内申型入試の資格応募に関する扱いが変更されたことです。
これまで内申型入試は、A日程一般入試の中にある加点制度として考えられてきました。2026年度入試からは、その資格応募の手続きが推薦入試と近い形に整理されています。
具体的には、内申型入試の資格応募時に提出する小学校5・6年生の調査書についても、推薦入試と同様に5段階評価で記載されたものとなりました。
また、内申型入試の資格応募期間も推薦入試と同一になり、推薦入試と内申型入試の両方に同時応募することが可能になっています。資格選考と結果通知も同時に行われます。

ただし、ここで注意したいのは、内申型入試が推薦入試になったわけではないという点です。
内申型入試は、あくまでA日程一般4科型と同じ試験を受け、その得点に10点加点される制度です。資格認定を受けられたとしても、当日の入試でしっかり得点する力は必要です。
つまり、2026年度入試から変わったのは、内申型入試の本質ではなく、資格応募の手続きです。調査書の評価形式や応募期間が推薦入試とそろえられ、推薦入試と内申型入試を同時に検討しやすくなったと整理すると分かりやすいでしょう。
B日程は「保険」と考えない方がよい
ICコースにはB日程もありますが、B日程をA日程の保険のように考えるのは危険です。
中学受験では一般的に、後期日程は前期日程より入りづらくなることが一般的です。募集枠が限られるうえ、他校との併願者も集まりやすく、受験者層が厚くなるためです。
立命館宇治中学校ICコースのB日程も、毎年受験者数が多く、A日程より実質倍率が高くなりやすい傾向があります。
2026年度も、B日程一般は受験者296名、合格者90名、実質倍率3.29倍でした。A日程一般・内申型の実質倍率2.17倍と比べても、B日程の方が厳しい入試になっています。
実際の指導現場でも、立命館宇治中学校のB日程は相当難易度が高い入試だと感じます。同志社香里中学校に合格できるレベルの受験生であっても、立命館宇治中学校のB日程では不合格になることがあります。
これは、学校間の単純な難易度比較ではありません。後期日程特有の入りづらさと、B日程に集まる受験者層の厚さによるものです。
したがって、立命館宇治中学校ICコースを第一志望として考える場合は、B日程で何とかするという考え方ではなく、A日程で合格を取りにいく戦略を立てることが重要です。
まとめ
立命館宇治中学校ICコースを一般入試で考える場合、中心になるのはA日程です。
近年のA日程一般入試では、合格最低点が400点満点中240点前後で推移しており、基礎から標準レベルの問題を確実に得点する力が求められます。
そのうえで、小学校の成績が安定している受験生は、内申型入試を積極的に検討したいところです。内申型入試は推薦入試ではありませんが、A日程一般4科型と同じ試験を受けたうえで10点加点を受けられる制度です。合格最低点付近での10点は大きく、合格可能性を高める重要な制度といえます。
また、2026年度入試からは、内申型入試の資格応募に関する扱いが変更され、調査書の評価形式や応募期間が推薦入試とそろえられました。推薦入試と内申型入試の両方に同時応募できるようになった点も、受験戦略を考えるうえで重要です。
一方、B日程は後期日程として競争が厳しくなりやすく、A日程の保険と考えるのは危険です。
立命館宇治中学校ICコースを目指す場合は、A日程一般入試を軸に準備しつつ、内申型入試を活用できるかどうかを早めに確認することが大切です。

