同志社女子中学校では、一般入試の前期日程・後期日程に加え、自己推薦入試が実施されています。
一般入試では、リベラル・アーツコース(LAコース)とワイルド・ローヴァーコース(WRコース)の2コースで募集が行われ、学校からは毎年、志願者数・受験者数・合格者数・合格最低点・教科別平均点などが公表されています。
この記事では、2022年度から2026年度までの入試結果を整理するとともに、2026年度の教科別データから分かる算数の傾向、自己推薦入試の仕組みについて解説します。
一般入試の概要
同志社女子中学校の一般入試は、前期日程と後期日程の2回実施されます。
2027年度の募集人数は、前期日程がLAコース約135名・WRコース約25名、後期日程がLAコース約20名・WRコース約5名です。
配点はコースによって異なります。

両コースとも、3教科受験または4教科受験を選択できます。4教科受験者については、4教科の合計点と、国語・算数・理科の3教科を換算した得点のうち、高い方が総合点として使用されます。
また、出願時には次のいずれかを選択します。
- LAコースのみを志望
- WRコースのみを志望
- WRコースを第1志望、LAコースを第2志望
そのため、学校が公表しているLAコースの志願者数・受験者数・合格者数には、WRコースを第1志望とした受験生の人数が含まれています。
LAコースとWRコースの倍率を単純に比較し、「どちらが難しい」「どちらが人気」と判断することはできません。
近年のコース別入試状況
以下では、2022年度から2026年度までの一般入試結果をコース・日程別に確認します。

前期LAコース
前期LAコースの募集人数は約135名です。
この5年間の受験者数は、200人台前半から250人台後半で推移しています。2025年度は206人まで減少しましたが、2026年度は221人となり、再び増加しました。
合格者数は毎年130人台を中心に推移しています。
ただし、前期LAコースの合格者数には、WRコースを第1志望とした受験生の回し合格者が含まれています。回し合格者はこの5年間、毎年40人以上となっており、2026年度は54人でした。
したがって、公表されているLAコースの合格者数を、LAコースのみを志望した受験生の合格者数として見ることはできません。
前期WRコース
前期WRコースの募集人数は約25名です。
2022年度から2026年度までの受験者数は84~103人で推移しており、大きな増減は見られません。
合格者数についても26~29人で推移しており、年度による変動は比較的小さくなっています。
後期LAコース
後期LAコースの募集人数は約20名です。
この5年間の受験者数は295~356人で推移しています。2025年度は299人、2026年度は295人となっており、直近2年間はほぼ同じ水準でした。
実際の合格者数は111~163人で、募集人数を大きく上回っています。
後期LAコースについても、志願者数・受験者数・合格者数には、WRコースを第1志望とした受験生の回し人数が含まれています。
後期WRコース
後期WRコースの募集人数は約5名です。
2022年度から2026年度までの受験者数は161~186人で推移しています。
実際の合格者数は32~42人で、募集人数の「約5名」を上回る人数が毎年発表されています。ただし、募集人数と実際の合格者数が異なることだけを理由に、合格しやすさを判断することはできません。
2026年度データから見る算数の重要性
ここからは、2026年度入試で公表された受験者平均点と合格者平均点をもとに、教科別の傾向を確認します。
以下の分析は、2026年度の入試結果に基づくものです。毎年度同じ傾向になるとは限りません。
算数は受験者平均点と合格者平均点の差が最も大きい
2026年度入試では、すべての日程・コースで、受験者平均点と合格者平均点の開きが最も大きかった教科は算数でした。

前期WRコースでは、算数の差が26.0点、後期WRコースでは27.4点でした。
LAコースでも、前期は7.9点、後期は14.1点となっており、いずれも国語・理科・社会を上回っています。
この結果から、2026年度入試では、算数の得点差が他教科よりも大きく、合否との関係が強かったことがうかがえます。
WRコースの算数は合格者平均が約9割
受験者平均点と合格者平均点の差が最も大きかった教科が算数であることに加え、WRコースでは算数の合格者平均点そのものも非常に高い水準でした。
2026年度の算数の合格者平均点は、次のとおりです。
.png)
特にWRコースでは、前期・後期ともに合格者平均点が約9割に達しています。
この数字から、算数では一部の問題だけで得点するのではなく、試験全体を通して安定して点数を積み重ねる力が求められていたことが分かります。
計算ミスや条件の読み違いによる失点を減らし、解ける問題を確実に得点することが重要です。
合格最低点だけを目標にしない
合格最低点は、年度によって大きく変動することがあります。
例えば、前期WRコースの合格最低点は次のように推移しています。

最も高かった375.5点と、最も低かった338.8点の間には、36.7点の差があります。
同じコースであっても、問題の難易度や受験者の得点状況などによって、合格最低点は毎年変わります。前年の合格最低点だけを基準に、「この点数を取れば合格できる」と考えることはできません。
また、合格最低点は、その年度に最も低い得点で合格した受験生の得点です。多くの合格者が最低点付近に集まっているとは限りません。
合格最低点だけでなく、合格者平均点や教科別平均点も確認しながら、必要な得点水準を考えることが大切です。
自己推薦入試について
同志社女子中学校では、一般入試とは別に自己推薦入試が実施されています。
2027年度の募集人数は、LAコースが約45名、WRコースが約10名、合計約55名です。
自己推薦入試を受験するためには、出願前に「受験資格の確認」を受ける必要があります。
受験資格の確認で評価される内容
受験資格の確認では、次の内容が総合的に評価されます。
- 小学校の調査書
- 五ツ木・駸々堂模試の結果
- 小学生時代の活動歴
- 取得した資格など
調査書では、5年生学年末と6年生1学期の3段階評定に加え、5年生の1年間および6年生10月末までの出欠状況が確認されます。
五ツ木・駸々堂模試については、第4回・第5回・特別回のうち、少なくとも1回の公開会場での受験結果を提出します。評価対象は国語・算数・理科・社会の4教科です。
また、自己推薦入試は、同志社女子中学校を第1志望とする受験生を対象としています。受験資格が認められた場合には必ず出願・受験し、合格した場合には入学することを確約する必要があります。
2026年度の自己推薦入試結果
2026年度の自己推薦入試結果は、次のとおりです。
.png)
※LAコースの( )内は、WRコースを第1志望、LAコースを第2志望とした受験生の人数です。
この表を読む際には、LAコースの数字にWRコースからの回し人数が含まれている点に注意が必要です。
そのため、表の「182人」「66人」はコース別の数字を合計したものであり、そのまま実人数を示しているとは限りません。
一方で、各コースの集計では受験者数と合格者数が同数となっています。また、申請者数と受験者数の間には大きな差があります。
自己推薦入試では、出願前に調査書・五ツ木駸々堂模試・活動歴などによる受験資格の確認が行われるため、この確認が重要な位置づけとなっていることが分かります。
ただし、この結果だけをもとに「受験資格を得れば必ず合格する」と判断することはできません。年度によって選考状況が変わる可能性があるため、最新の入試要項と結果を確認する必要があります。
まとめ
同志社女子中学校の一般入試では、LAコースとWRコースの2コースで募集が行われています。
WRコースを第1志望、LAコースを第2志望として出願できるため、公表されているLAコースの受験者数や合格者数には、WRコースからの回し人数が含まれています。倍率だけを見て、コースの難易度を単純に比較することはできません。
2026年度の教科別データでは、すべての日程・コースで、算数の受験者平均点と合格者平均点の差が最も大きくなりました。さらに、WRコースの算数では、合格者平均点が前期・後期ともに約9割に達しています。
また、合格最低点は年度によって変動します。最低点だけを目標にするのではなく、合格者平均点や教科別の得点状況も確認しながら、算数で安定して得点する力を身につけることが重要です。
自己推薦入試では、入試当日の試験に先立ち、調査書・五ツ木駸々堂模試・活動歴などによる受験資格の確認が行われます。自己推薦入試を検討する場合は、入試直前の対策だけでなく、学校の成績や模試を含めて早い段階から準備しておく必要があります。
本記事のデータについて
本記事は、2022~2026年度の入試結果および2027年度入試要項をもとに作成しています。最新の情報は、同志社女子中学校の公式サイトでご確認ください。

