同志社中学校の2026年度入学考査(外部募集)の結果をもとに、受験者数・合格者数・実質倍率・合格点の推移を分析します。同志社中は国語・算数の2教科入試であるため、どちらか一方に不安がある場合は合格が難しくなります。2026年度入試で見えた合否の分かれ目と、今後の対策のポイントを整理します。
同志社中学校の2026年度入学考査(外部募集)の結果が公表されました。
2026年度は、募集人数約220名に対して、志願者数は539名。欠席者26名を除いた受験者数は513名、合格者数は286名でした。
同志社中は、同志社大学への内部進学を見据えられる人気の高い附属校です。
そのため、単年度の倍率だけを見るのではなく、過去数年の受験者数・合格者数・合格点の推移をあわせて確認することが大切です。

2026年度の実質倍率は約1.79倍
2026年度の受験者数は513名、合格者数は286名でした。
この数字から実質倍率を計算すると、約1.79倍になります。
2025年度は受験者数486名、合格者数265名でしたので、実質倍率は約1.83倍でした。
つまり、2026年度は受験者数そのものは増えていますが、合格者数も増えたため、倍率だけを見ると2025年度よりわずかに下がっています。
ただし、これを「易化」と単純に見るのは危険です。
2026年度の合格最低点は108点、受験者平均点は106.5点でした。
その差はわずか1.5点です。
つまり、2026年度の同志社中入試では、平均点付近に多くの受験生が集まり、1問・2問の差で合否が分かれやすかったと考えられます。
2024年度以降、受験者数は高い水準で推移
過去の入試結果を見ると、2021年度から2023年度までは受験者数が400名前半で推移していました。
一方で、2024年度は513名、2025年度は486名、2026年度は513名となっており、2024年度以降は受験者数が一段高い水準に入っていると見ることができます。

合格点は2023年度・2024年度が103点、2025年度が107点、2026年度が108点です。大きく跳ね上がっているわけではありませんが、2025年度以降はやや上昇しています。
このことから、同志社中の入試では、極端な高得点勝負というより、標準的な問題を確実に取り切れるかどうかが重要だと考えられます。
実質倍率の推移を見ると、次のようになります。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 439 | 272 | 約1.61倍 |
| 2022年度 | 402 | 265 | 約1.52倍 |
| 2023年度 | 425 | 265 | 約1.60倍 |
| 2024年度 | 513 | 293 | 約1.75倍 |
| 2025年度 | 486 | 265 | 約1.83倍 |
| 2026年度 | 513 | 286 | 約1.79倍 |
この表から分かるように、2024年度以降は受験者数が増え、実質倍率も2021〜2023年度より高めに出ています。
2026年度は2025年度より倍率が少し下がったとはいえ、受験者数は513名で、2024年度と同じ水準です。
したがって、同志社中の人気は引き続き高いと見てよいでしょう。
同志社中は国語・算数の2教科入試
同志社中の入試は、国語80点・算数80点の2教科、合計160点満点で行われます。
これは一見すると、4教科入試に比べて負担が軽いようにも見えます。
しかし、国語と算数の2教科だけで合否が決まるということは、理科や社会で失点を補うことができないということでもあります。
そのため、国語・算数のどちらか一方に大きな不安がある場合、同志社中の入試はかなり難しくなります。
たとえば、算数が得意でも国語で大きく崩れると、合計点は伸びません。
逆に、国語が安定していても、算数で大きく失点すると合格点に届きにくくなります。
2026年度の合格点は108点/160点でした。
単純に平均すれば、国語・算数それぞれ54点程度が必要になります。
ただし、実際には本番で多少の失点やミスが出ることを考えると、合格最低点ぎりぎりを目標にするのは危険です。
国語・算数のどちらか一方で大きく失点しても、もう一方だけで確実に補えるほど余裕のある入試ではありません。
特に2026年度は、受験者平均点が106.5点、合格点が108点でした。
その差はわずか1.5点です。
つまり、平均点付近に多くの受験生が集まり、1問・2問の差で合否が分かれやすかったと考えられます。
同志社中を目指す場合は、「得意科目で大きく稼ぐ」こと以上に、国語と算数のどちらにも大きな穴を作らないことが重要です。
算数が苦手な場合は標準問題を確実に取る力を、国語が苦手な場合は本文を正確に読み、設問条件を外さない力を身につけておく必要があります。
2026年度は国語平均が上がり、算数平均は下がった
2025年度と2026年度の科目別平均点を比較すると、2026年度の特徴が見えてきます。
| 年度 | 国語平均 | 算数平均 | 総合平均 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 46.3 / 80 | 58.2 / 80 | 104.5 / 160 |
| 2026年度 | 51.4 / 80 | 55.2 / 80 | 106.5 / 160 |
2026年度は、国語の平均点が46.3点から51.4点へ上がりました。
一方で、算数の平均点は58.2点から55.2点へ下がっています。
総合平均点は104.5点から106.5点へ上がっていますが、その中身を見ると、国語の平均点上昇が大きく、算数はやや下がっています。
このことから、2026年度は国語で比較的得点しやすかった一方、算数では差がつきやすかった可能性があります。
算数は満点者が出る一方で、平均点との差が大きい
2026年度の受験者最高点は、国語76点、算数80点、総合153点でした。
算数は80点満点が出ています。
一方で、算数の受験者平均点は55.2点です。
つまり、算数は「極端に難しくて誰も取れない科目」ではなく、できる受験生は高得点まで取れる科目だったと考えられます。
その反面、算数で失点が増えた受験生は、合格ラインから離れやすかったはずです。
同志社中の算数対策では、難問ばかりを追いかけるよりも、まず標準問題を確実に処理する力が必要です。
計算、文章題、図形などでの取りこぼしを減らし、取るべき問題を確実に取ることが、合格点に近づくための基本になります。
国語も軽視できない
2026年度は国語の平均点が上がっています。
平均点が上がる年は、国語で大きく落とすと不利になります。
算国入試では、算数が得意であっても、国語で大きく失点すると合計点が伸びません。
逆に、国語で安定して得点できる受験生は、算数で多少失点しても合格ラインに残りやすくなります。
同志社中を目指す場合、国語は「なんとなく読める」だけでは不十分です。
本文の内容を正確に読み取る力、設問の条件を外さない力、選択肢を丁寧に比べる力が必要です。
2026年度の国語平均は51.4点です。
少なくとも平均点前後、できれば55点以上を安定して取れる状態を目指したいところです。
合格最低点ではなく、115点前後を目標にしたい
2026年度の合格点は108点でした。
しかし、受験者平均点が106.5点であることを考えると、108点を目標にするのは危険です。
本番では、緊張や時間配分の乱れによって、普段なら取れる問題を落とすこともあります。
そのため、過去問演習や実戦形式の演習では、合格最低点ぎりぎりではなく、115点前後を安定して取れる状態を目標にしたいところです。
160点満点で115点というと、得点率は約72%です。
国語55点、算数60点。
あるいは、国語58点、算数57点。
このあたりを安定して取れるようになると、合格可能性はかなり高まります。
同志社中対策で意識したいこと
2026年度の入試結果から考えると、同志社中対策では次の点が重要です。
まず、算数で大崩れしないことです。
算数は満点者が出る一方で、平均点との差もあります。標準問題を確実に取り、途中の問題で大きく崩れない力が必要です。
次に、国語を軽視しないことです。
2026年度は国語の平均点が上がっており、国語で平均点を下回ると合格ラインに届きにくくなります。
そして、算国入試である以上、国語と算数のどちらか一方に大きな穴を作らないことが大切です。
理科や社会で補うことができないため、2教科のバランスがそのまま合否に直結します。
同志社中は、単に高得点を取ればよいというよりも、合格ライン付近に多くの受験生が集まりやすい入試です。
だからこそ、難問対策以上に、基本から標準問題を確実に取り切る力、ミスを減らす力、時間内に解き切る力が重要になります。
まとめ
2026年度の同志社中学校入学考査では、受験者数513名、合格者数286名、実質倍率は約1.79倍でした。
2025年度より受験者数は増えましたが、合格者数も増えたため、倍率はわずかに下がっています。
ただし、2024年度以降は受験者数が500名前後で推移しており、同志社中の人気は引き続き高い水準にあります。
また、2026年度は受験者平均点106.5点に対して、合格点は108点でした。
その差はわずか1.5点です。
このことから、2026年度入試は、平均点付近に多くの受験生が集まり、1問・2問の差で合否が分かれる入試だったと考えられます。
同志社中を目指す場合、合格最低点の108点を目標にするのではなく、115点前後を安定して取れる力をつけたいところです。
特に、算国入試であることを踏まえ、算数で大崩れしないこと、国語を軽視しないこと、そして2教科のバランスを整えることが、合格への大きなポイントになります。

