【令和10年度(2028年度)入試】大阪府公立高校入試制度の最新情報

【令和10年度(2028年度)入試】大阪府公立高校入試制度の最新情報

2025年7月28日、大阪府教育委員会は令和10年度(2028年度)から適用される公立高校入試制度の大幅な変更を発表しました。これまでの「一般選抜」「特別選抜」「豊中高校能勢分校選抜」が一本化され、第2志望校制度や学校特色枠の新設など、受験生にとって重要な変更が含まれています。この記事では、新制度の概要と受験生・保護者が押さえるべきポイントをわかりやすく解説します。

目次

大阪府公立高校入試2028:新制度の目的と概要

大阪府の入試改革は、社会の変化や多様なニーズに応え、学校選択の柔軟性と公平性を高めることを目指しています。選抜形態の統一や第2志望制度の導入により、受験生のチャンスが拡大。特に、中1・中2からの内申対策や英検などの資格取得がカギとなります。

2028年度入試の7つの変更点

選抜形態と第2志望制度

  • 「特別選抜」「一般選抜」「豊中高校能勢分校選抜」を 「一般入学者選抜」 に統一
  • 同一校内で複数学科の第1・第2志望設定が可能
  • 第2志望校出願を新設(第1志望が定員割れの場合に判定)
  • 第2志望不合格時、第2志望を第1志望扱いで再判定
  • その他選抜(帰国生・日本語指導・自立支援・秋季選抜)は継続
  • 二次選抜:3月下旬に定員割れ学科で実施

入試日程

  • 一般選抜:2028年3月1日に統一(従来より早期化)
  • 特別枠:2月16日(帰国生・日本語指導など)
  • 秋季選抜:9月中旬

学力検査

  • 教科:国語・社会・数学・理科・英語(各90点満点)
  • 問題タイプ:国語・数学・英語は A(基礎)・B(標準)・C(発展)+共通問題、社会・理科は1種類

英語外部検定の活用

  • 英検、TOEFL iBT、IELTSを活用
  • 準1級/TOEFL 60点~ → 90%換算
  • 英検2級 → 70%換算
  • 本試験と比較し、高い得点を採用

学校特色枠の新設

  • 各校のアドミッション・ポリシーに基づく最大3区分(学科特性、探究活動、地域貢献など)
  • 募集規模:定員の50%以内
  • 志願者は1枠のみ応募可能

内心(調査書)

  • 評価内容:評定のみ(活動記録は不要)
  • 学年比率:中1:中2:中3=1:1:3
  • 学力検査と内申の比率:学校ごとに 3:7~7:3 を選択

定時制・通信制

  • 面接中心、エントリーシートを活用
  • 第2志望判定は全日制と同様(条件あり)

二次選抜・追検査

  • 二次選抜:3月下旬、面接+調査書で判定
  • 追検査対象理由を詳細化(自然災害、感染症、痴漢被害、月経随伴症状など)

新制度と現行制度の比較:何がどう変わる?

今回の改革は「選択肢の拡大」と「公平性の確保」が大きなテーマです。

  • 第2志望制度は、特に中堅層の受験生にとってチャンス拡大
  • 学校特色枠は、特定の活動や興味を持つ生徒に有利
  • 英検活用は、中3秋までに準1級・2級取得を目指す動きが加速する可能性
  • 内申比率は学校ごとに異なるため、志望校研究が必須

大阪府公立高校入試制度の変更点(令和10年度入試から)

新制度と現行制度の違いをひと目で比較できる一覧です(最終更新:2025-08-31)。

一本化 第2志望制度 学校特色枠 外部検定活用
項目 令和10年度以降(新制度) 令和9年度まで(現行制度)
選抜形態 「特別」「能勢分校」「一般」を廃止し、すべて「一般入学者選抜」に統一NEW 特別(2月下旬)、一般(3月中旬)、能勢分校など複数方式。
志望制度 同一校内で複数学科の第1・第2志望可(例:普通科×国際科)。
第2志望校への出願も可(第1志望が定員割れの場合のみ判定対象)。 条件あり
公立は原則1校・1学科のみ出願。
学校特色枠 新設・全校導入。定員の50%以内で設定可。
最大3区分(学科特性/探究活動/地域貢献/文化・体育 など)。 NEW
一部校の裁量枠(旧アドミッションポリシー枠)のみ。
学力検査日程 3月1日に統一。 特別=2月下旬、一般=3月中旬に分離。
学力検査内容 5教科(各90点)。
国・数・英はA(基礎)/B(標準)/C(発展)+共通、理・社は1種類。
5教科。国・数・英はA・B問題(2種類)。
英語外部検定 英検・TOEFL・IELTSを換算率で活用(例:準1級・TOEFL60点~=90%)。
本試験点と比較し高い方を採用。
活用は限定的・換算率の明文化なし。
調査書(内申) 評定のみ(活動記録不要)。学年比率は中1:中2:中3=1:1:3
学力検査:内申=3:7〜7:3から学校が選択。
評定+活動記録。学年比率は学校により運用差。
二次選抜 一般選抜後、3月下旬に定員割れ学科で実施。 実施あり(年度ごとに条件・日程が変動)。
追検査 理由を具体化(自然災害/感染症/痴漢被害/月経随伴症状 など)。 体調不良・災害など大枠の記載。

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